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●福井:<市民の課題>
・個人的には公共交通を優先させることには賛成。
・問題はその方法とマイカーに乗る人々の意識。
・現在、環境問題に目は開きつつあるなかで、公害問題がまだ続いており、それが交通問題に大きく関わっていることが忘れられている。
・マイカーと社会の関係を考えるべし。
・一日のなかで、自分が、どの程度環境に負荷を与えているか、点数性にして考えてはどうか。
・日本人は横並びにして自分だけ違うことは嫌うので、効果的かも。
<行政の課題>
・規制緩和

 

●山出:<行政の課題>
・これからの行政の役割は、総合的なまちづくりのなかに、いかにして都市交通問題を位置づけ実行力のある施策展開にもっていけるかという点に集約される。
・まちづくりというひとつのテーマを基軸に、市民をはじめ関係諸機関との調整を図り、総合的施策として実現に結びつけていくことが自治体の果たす役割。

 

●荒谷:<行政の課題>
・警察の関係、建設の関係など中央・地方それぞれのレベルで横断的施策で対応することが課題。
・「人・まち・環境にやさしいバス」の社会的意義が、十分に発揮されることによって、快適な交通・生活の実現を目ざすまちを「オムニバス・タウン」ということで、地域が一体となって取り組むことを期待するとともに、関係省庁が一体となって支援していきたい。

 

●太田:<行政の課題>
○規制緩和
・交通だけではとらえきれない問題。
・バスが、乗りやすいまち、交通の便が良いまちを作るための総合的な都市計画が必要。
<市民の課題>
○先のチューリヒの例にあったような、市民の選択の意志が表明される必要もある。
<事業者の課題>
○運賃に関しては工夫が必要。
・チューリヒでは、新規転入者に住民票を移した時点で公共交通の試乗券を配っている。
・アメリカの大学では、授業料の振込の際にバスの料金を支払うところもある。
○市民に公共交通をもっと利用してもらおうという啓発の意志が事業者には必要。

 

 

 

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